【有料級】面白い企画書の書き方

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「自分自身の感性(主観)」を解剖

企画の出発点は、紛れもなくあなた自身の「これをやりたい!」という熱量です。 

しかし、「なんとなく面白そう」では企画にはなりません。

「なぜ自分はこれに惹かれたのか?」「何が、どこが面白いと感じたのか?」を、細部にわたって徹底的に言語化し、自分の感性を分析しないといけません。

この「軸」がブレていると、どれだけ説得力のある言葉を並べても、どれだけ興味深い取材先を見つけても、最終的な映像には、必ず「薄さ」が露呈してしまいます。

そして、この「主観」を深掘りすることこそが、面白さにも繋がります

現代において、客観的に「正しい」情報や、マーケティングデータに基づいた「ウケる」企画は、すでに世の中に溢れ返っています。

データや理屈だけで構築された小手先の企画は、確かに無難で隙がないかもしれませんが、視聴者の心を根底から揺さぶることは決してありません。

人の心を真に動かす最大の武器は、作り手自身の生々しい感情や、独自の視点という「圧倒的な主観」に他ならないのです。

「自分はこの事実を知った時、社会の理不尽さにどうしようもなく腹が立った」

「この人の生きざまに、涙が出るほど胸を打たれた」

その、あなた自身の心の震えこそが、他の誰にも真似できない企画の強烈な「説得力」へと変換されるのです。

「視聴者(客観)」の視点で戦略を練る

自分の熱量の正体を掴み、「絶対にこれを伝えたい」というブレない主観を認識できたら、次は視点を180度反転させます。

ここからが、プロとアマチュアを分ける決定的な「客観」の作業です。

先ほど「主観がすべてをブレさせない武器になる」とお伝えしました。

しかし、ここで一つの残酷な真実に向き合わなければなりません。それは、「あなたの熱量だけで、見ず知らずの他人は時間を割いてくれない」ということです。

どんなに「この事実は面白い!」と叫んでも、視聴者にはそれぞれの生活があり、日々の忙しさがあります。

作り手の熱量だけを一方的に押し付けるのは、ただの「自己満足」や「独りよがり」に過ぎません。

では、なぜ客観的な視点が必要なのか? 

それは、あなたの強烈な「主観」を、視聴者の心という目的地まで無事に送り届けるための「乗り物」を作るためです。

主観と客観は決して矛盾しません。「主観」が絶対に譲れない中身だとするなら、「客観」はそれを届けるための緻密な戦略なのです。

「この企画に興味を持つのは誰か?(年齢、性別、属性などのペルソナ)」「なぜ彼らは数あるコンテンツの中から、わざわざこれを見たいと思うのか?」と、徹底的に視聴者の立場に立って考えます。

時事的なニュースや社会的な関心事と結びつけるのは、一番わかりやすいアプローチですが、客観的なデータや根拠を提示できれば、さらに説得力が増します。

「今、社会でこういうデータが出ている。だからこそ、ここを深掘りする意味がある」という道筋を立てるのです。

ここで最も重要なのは、自分と他人の価値観が「重なる部分」と「異なる部分」を冷静に分析することです。 

価値観が重なる部分は、視聴者が「自分ごと」として共感し、映像の世界に入ってくるための「入り口」になります。

一方で、価値観が異なる部分は、映像の中盤で彼らの心を強く揺さぶり、「なるほど、そういう見方があったのか」と釘付けにする「フック」になります。

「客観」を取り入れることは、決して大衆に迎合したり、自分のやりたいことを曲げたりすることではありません。

自分の魂である「主観」を100%の純度で相手の胸に突き刺すために、相手の心の扉をどうやって開けさせるかという、究極の「おもてなし」であり「戦略」なのです。

「核心(伝えたいこと)」を練り込む

客観的な視点で視聴者の興味を引く戦略を緻密に練り上げたら、最後の最後、一番大事な部分には「自分が本当に伝えたいメッセージ」を強引にでも練り込んでください。

ここに関しては、もはや他人の価値観や顔色を気にする必要はありません。

完全に「自分本位」で構わないのです。なぜなら、そこに至るまでの過程で、視聴者の興味を惹きつけるための客観的な策略が十分に張り巡らされているからです。

「なんのために、自分はこのネタを世に問いたいのか」 その企画の「核心」となる魂の部分だけは、誰に何を言われても絶対に担保してください。

それこそが、情報が溢れるこの時代において、視聴者の心に深く刺さる唯一の力になります。

皆様が、ご自身の熱量を信じ抜き、素晴らしい企画を生み出されることを心より応援しております。

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この記事を書いた人

井上 大輔のアバター 井上 大輔 映像ディレクター

TBSビジョン→テレビ朝日→NHK→株式会社草莽映像•代表/テレビ歴18年/『クロ現』『Nスペ』『世界遺産』『夢の扉+』など制作/YouTube“経営者ドキュメンタリー”『野望家たち』

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