経営者一年目の振り返り vol.3

“こだわり”と“覚悟”は、同じものだった

起業して、ようやく分かった。

表現者としての「こだわり」と、経営者としての「覚悟」は、別物じゃない。
どちらも結局、同じ場所に行き着く。

「最後は自分が責任を取る」
その腹の括り方だけが、自分を立たせてくれた。

「そこまでやらなくていいですよ」
「テンプレで十分じゃないですか?」
「その“熱”って必要ですか?」

この一年間で、何度も言われた。

分かる、正論だ。
ビジネスとして見れば、合理的だ。

しかし、その正論に寄せていくたびに、胸の奥が冷えていく感じがした。

“自分じゃなくても作れるもの”に近づいていく恐怖。

画面の向こうの誰かの心を動かすために始めたのに、気づけば、無難にまとめることだけが上手くなっていく。

一度でも「まあいいか」を覚えたら終わりだ。
次は、もっと簡単に「まあいいか」になる。

その繰り返しで、最後に残るのは“作業”だけ。
それだけは、絶対に嫌だった。

だから決めた。
周りが違うと言っても、空気が逆風でも、「自分が正しい」と信じた演出は、最後まで突き通す

もちろん怖い。

それを貫くことで、嫌われるかもしれない。
コストが合わずに、失注するかもしれない。
「扱いづらい人」という烙印を押されるかもしれない。

しかし、その恐怖を越えない限り、会社は続かない。
起業とは結局、そこなのだと思う。

“調整力”だけでは足りない。

貫く力。
押し切る突破力。

それがないと、理想は一瞬で折れる。

表現者として、「これで人の心は動く」と信じて、1フレームに執念を込める。

経営者として、「この品質で勝つ」と決めた以上、逃げない。
誰に何を言われても、最後の責任は自分が取る。

同じだ。
こだわりも覚悟も、全部“責任”の別名だった

一年目は、何回も修羅場が来た。
でも突破できた理由はシンプルで、“譲れないもの”を譲らなかったからだと思ってる。

二年目は、もっと上手くやる。

でも、これだけは変えられない。

周りに合わせて丸くなるんじゃない。
自分の信じた表現を、もっと尖らせに行く。
それが僕の会社の戦い方。

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この記事を書いた人

井上 大輔のアバター 井上 大輔 映像ディレクター

TBSビジョン→テレビ朝日→NHK→株式会社草莽映像•代表/テレビ歴18年/『クロ現』『Nスペ』『世界遺産』『夢の扉+』など制作/YouTube“経営者ドキュメンタリー”『野望家たち』

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