テレビ局を辞めて、半年。
TBS・テレ朝・NHK時代の仲間たちと再び会う機会が増えたけど、ひとつだけ共通点がある。
「今のテレビに、もう未来はない」と感じているということだ。
僕と同世代、もしくはそれ以下の“本当に優秀な人”ほど、テレビの外に出るか、出る準備をしている。
なぜか?
上層部が「視聴者」でも「社会」でもなく、「自分の立場」だけを守っているからだ。
そして一番致命的なのは、目の前の現場の人間を大切にしないこと。
有能な若手も、現場を支える中堅も、やる気のある制作スタッフも、どんどん疲弊して離れていく。
このままではテレビ局は、制作力ゼロの“管理職だけの会社”になる。
僕はテレビに育ててもらったから、まだ“義理”はある。
だからこそ言う。
これは忠告だ。
“次の10年”で、テレビは本当に終わる。
今日から、今から、まずは目の前のひとりの部下と真剣に向き合いなさい。
──いや、無理か。
君たちはきっと、最後の一瞬まで“会議室の椅子”と“社内政治”を手放せないだろう。
それでも、どこかでほんの少しだけ、いい意味で裏切ってほしいと願っている。




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