テレビ朝日『あのちゃんねる』の炎上騒動。18年この業界でカメラの横に立ってきたディレクターの端くれとして、はっきり言わせてください。
これは、どう考えても100%「制作側が悪い」です。
演者さんが、何度も「ゲストが大変な思いをするからやめてほしい」と伝えていたのに無視を続けたこと。
ご本人が、お相手を守るために「ピー音を入れて」と頼んだ言葉すらカットして放送したこと。
信じられません!
これは、もう番組作り以前に、人としての信頼関係の放棄です。
現場でカメラを回していれば、ヤバい方向に転がっていることに気づくポイントはいくつもあったはずです。
第一に「現場の空気感」。
演者さんの口から飛び出した言葉が、愛のあるギャグとして成立しているのか、それともただのタチの悪い悪ノリになってしまっているのか。
ディレクターならば、その場の空気の重さや温度で絶対に察知できます。
第二に、そもそも「現場にいない人の悪口(欠席裁判)」は、番組作りにおいて超が付くほどの要注意事項だということ。
もちろん、演者同士に深い関係性が築けていて、お互いにプロレスとして成立するなら最高に面白いスパイスになります。
しかし、そうではないのなら話は別です。
万が一、現場でそういう発言が出たとしても、編集でバッサリ切るか、伏せ字(ピー音)にして演者を守るのが、僕ら裏方の「絶対的な責任」です。
このような、「演者を守れない」雑な制作体制がまかり通ってしまうとどうなるか。
タレントさんや芸人さんたちが「これを言ったらどう編集されるか分からない」と萎縮してしまい、思い切って面白いことやエッジの効いた発言ができなくなってしまうのです。
結果として、誰も傷つけないけれど、誰の心にも刺さらない無難な言葉だけが並ぶことになる。
バラエティにせよ、ドキュメンタリーにせよ、僕ら制作陣の最も大事な仕事のひとつは「演者が一番輝ける、そして安心して自分をさらけ出せる“場づくり”」をすることです。
画変わりを狙うとか、テロップを派手にするとか、そういう小手先のテクニックよりも、よっぽど大事な「核心」の部分。
かつて、キー局のスタジオやロケ現場で、先輩たちがどうやってその「場」を作ってきたのかを見てきた身からすると、今のテレビの基礎的な「制作力」そのものが本当に落ちてしまっているのを如実に感じて、すごく悔しい気持ちになります。
だからこそ、自分たちの現場では絶対にそういう妥協はしたくない。
演者もクリエイターも、安心して本気でぶつかり合える環境を作る。
根っこの熱量と信頼関係がないと、人の心を動かす映像なんて作れるわけがないのだから。
ただ嘆いているだけでは何も変わらない。
クリエイターが誇りを持ち、本質的な映像作りに真っ直ぐに向き合える環境を、自分たちの手で広げていきたい。
そんな想いから立ち上げた場が、今回で第3回目を迎えます。
前回は、40名以上のディレクターやクリエイターが集まり、ものすごい熱気でした。
▼ 第3回 クリエイターファーストの会
【日程】 6月27日(土)
【場所】 渋谷
こんな人、ぜひ一緒に話しましょう!
・アテンション至上主義の動画トレンドに違和感を抱いている人
・「マーケティングの消費物」ではなく、芯のある映像を作りたい人
・ドキュメンタリーなど、本質的な動画表現で勝負したい人
・クリエイターの価値と未来について熱く語りたい人
・ただ井上と話してみたい人
今の動画市場への単なる愚痴や、誰かを叩くような後ろ向きな話はいりません。
僕らで、クリエイターとしての“次の未来の一歩”の話をしましょう!
残席わずかです!
参加したいと思ってくれた方は、下記のフォームに「お名前」「電話番号」「メールアドレス」「ご職業」、そして何か言いたいことがあれば「ひとこと」を書いて送ってください!
将来的には、ここに集まったメンバーたちと一緒に動画を作ったり、勉強会を開いたりして、「最高にイケてる動画クリエイター集団」を作りたいなと企んでいます。もちろん、これから目指す人も大歓迎です!




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