アルゴリズムは「アテンション」を求め、人間は「わからない」に焦がれる!

最近、タイムラインもおすすめ動画も、「最初の1秒でいかに脳汁を出させるか」みたいなコンテンツばかりで、ちょっと胃もたれしてきませんか?(笑)

いわゆる「アテンションエコノミー」というものですが、これは完全に食の世界の「ジャンクフード」と同じ構造だなとよく思います。

ジャンクフードは、一口目のパンチが強くて、わかりやすく美味しいですよね。しかも依存性が高いから、つい手が伸びてしまう…。

でも、そればかり食べていたら確実に体を壊しますし、何より「生きるためのエネルギーを取り入れる」という本来の「食の喜びや意味合い」からはどんどん遠ざかってしまいます。

今のプラットフォームのアルゴリズムが推奨しているものも、まさにこの「デジタル・ジャンクフード」です。

テロップを0.5秒で切り替え、過激な言葉で煽り、無理やりドーパミンを出させて指を止めさせる。

プラットフォームという巨大なシステムは、あの手この手で僕らをそのジャンクな波に依存させようとしてきます。

しかし、映像制作の世界で18年、泥臭く現場を走り回ってきた身からすると、そこに作り手の「熱量」や「核心」がなければ、見終わった後に残るのは虚無感だけです。

本当の意味での「バズり」とは、システムをハックすることではないはずだ。

誰かの「どうしてもこれを伝えたい!」という剥き出しの熱量が、不器用でも画面を越えて誰かの心にグサッと刺さる。
そして、そこから生まれる共感の波こそが、本来のバズりだったのではないだろうか。

そんな、数字とアルゴリズム至上主義への「アンチテーゼ」として、今僕が全力で携わっているのが『Unknownわからないいこと』というプロジェクトです。

白黒ハッキリした答えを1秒で提示するのではなくて、あえて「わからないこと」にじっくり向き合う。

すぐに消費されて体を害するファストフード的な情報ではなく、ゆっくりと時間をかけて咀嚼し、心にちゃんと「栄養」として残るような体験を届ける。

アテンションエコノミーの対極にある、ちょっと不器用だけど血の通った取り組みです。

僕の携わっている番組
▼UNKNOWN FIELDS
12人の高校生たちが社会問題に挑む

▼わからないい教室
時事問題などを専門家たちが深掘り

巨大なアルゴリズムの顔色を伺うのはもうやめて、純粋に「何を感じ、何を届けたいか」という核心を取り戻しませんか?
この『Unknown』に込めた想いや、プロジェクトの裏側については、Podcastでがっつり語っています。
ジャンクな波にちょっと疲れちゃったな、という方にこそ聴いてほしいです。

▼Podcast番組
日常はドキュメンタリー

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この記事を書いた人

井上 大輔のアバター 井上 大輔 映像ディレクター

TBSビジョン→テレビ朝日→NHK→株式会社草莽映像•代表/テレビ歴18年/『クロ現』『Nスペ』『世界遺産』『夢の扉+』など制作/YouTube“経営者ドキュメンタリー”『野望家たち』

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